おすすめ本

リブロスタッフによるおすすめ本のご紹介

文芸

『神君家康の密書』

加藤廣 / 新潮社 / 550円+税
9784101330587

京極高次、柴田勝家、福島正則 3武将の短編集。 権力者が信長から秀吉、家康へと変遷するに合わせて翻弄される武将達の生き方を描く。どの武将に付いていくかを決断して、「家」を残すことが最重要事であった時代である。武将本人だけに留まらず一族郎党までもが係わってくる。
表題作を収めた福島正則の話が一番面白い。勝者によって歴史の登場人物のイメージは変えられる。我々が持つ福島正則、加藤清正のイメージは武断派の戦上手というイメージだが実際は築城の名手であり、領国統治の面でも手腕を発揮した人物であり、武辺一辺倒だけではない。豊臣秀頼を生かすことに尽力したが、家康の知略にというよりも武力の勝者に負けて押し切られてしまったということだろう。
リブロ池袋本店 西田芳樹)

神君家康の密書

購入する

ページトップへ