『災害がほんとうに襲った時 』
統合失調症研究の権威で、エッセイの名手でもある精神科医・中井久夫は、1995年、神戸であの大震災に遭った。そのとき何が起こったのか、神戸の精神科医たちが何を助け、何に助けられたのか、最初の50日間の克明な記録がここにある。但しこの本は、必ずしも精神医学の関係者にのみ向けられたものではない。現場で「現実と相渉る」人たちの懸命かつ賢明な仕事ぶりから私たちは多くを学ぶことができる。
非常時に求められるのは、突き詰めれば「人間」の力であり、それを養うのは、日常の人生そのものだということを私たちは知ることになる。
尚、5月には続編『復興の道なかばで ― 阪神淡路大震災一年の記録』が刊行される。
(商品部 野上由人)









