おすすめ本

リブロスタッフによるおすすめ本のご紹介

人文

『歴史を考えるヒント』

網野善彦 / 新潮社 / 430円+税
9784101356617

「日本」という国の名前が決まったのはいつか?冒頭に提示されるこの質問に、わたしは正確に答えることが出来なかった。
本書は「百姓」や「自由」「経済」など、わたしたちが普段使っている言葉の語義を本書は丁寧に紐解いていく。そのことを知るだけで、世界はこんなにも変わって見えるのかという驚き。当たり前だと思い込んでいたことがそうではなくなる快感。網野史学の入門編としても楽しめる一冊だ。
網野氏の、歴史を生き生きとした人々の歴史として捉え直す言葉は、わたしたち自身のことを考えるヒントでもある。
リブロ池袋本店書籍館1F 幸 恵子)

歴史を考えるヒント

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『動物に魂はあるのか』

金森修 / 中央公論新社 / 880円+税
9784121021762

動物に感情や知性、理性、魂と呼べるものはあるのだろうか。
起源をアリストテレスの時代に遡る、動物にも魂があるとする生命礼賛の「動物霊魂論」。そしてデカルト以降、人間の優位性を守るために生まれてきた、動物には知性も感情もないとする「動物機械論」。この二つを軸に、ハイデガー、アガンベン、シンガーなどの現代思想まで、生命とは何か、そして人間とは何かを巡る思想哲学史。
本書の中で著者は、動物と人間は違う(動物の方が劣る)という動物機械論的な考え方には、他者を見下すという視点があるのではないかと指摘し、そしてまた、現代社会における動物実験などの行為にもその考えが根底にあるのではないかと、私たち人間の生命感、倫理感について鋭く問いかけをしてくる。
iPS細胞、生殖技術、ケアなど、命を巡る問題が指摘される今、それらを考える入口としても読める一冊でもある。
リブロ池袋本店書籍館1F 幸 恵子)

動物に魂はあるのか

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